Original: CVS-1.5.2.1 Translator: SAWADA Katsuya ======================= Freeciv バージョン 1.14 ======================= ようこそ Freeciv へ! このアーカイブには、主に Unix 下の X で動くフリーな Civilization クロー ンが入っています。このゲームは、ローカルやネットワーク越しでのマルチプ レイヤーゲーム、さらに AI をサポートします。 AI は、自分の富を目指して 行動する沢山のプレイヤーを与えます。 Freeciv の目的は Sid Meier と Microprose [tm] によって発表されている Civilization II [tm] とのだいたいのルール互換です。わずかなルールは我々 がもっと意味をなすと考えて異なります。また、我々はカスタマイズ可能な非 常にたくさんのパラメータを持ちます。 Freeciv は Civilization とは完全に独立して実装されています。 Freeciv を遊ぶのに Civilization は必要ありません。 まだコンピュータ・プレイヤーは交渉できません。しかし、ルールは完璧で、 マルチプレイヤーとネットワーク・コードは優秀です。 翻訳物: ======= 以下の場所に、このファイルの翻訳版(これ)や他の Freeciv 文章を見つける ことができるかもしれません: オランダ語 ./doc/nl フランス語 ./doc/fr ドイツ語 ./doc/de イタリア語 ./doc/it 日本語 ./doc/ja スウェーデン語 ./doc/sv 自国語向けの翻訳がない場合でも、ゲーム自身がその言語をサポートしている 可能性があります。下の「自国語サポート」の項を見て下さい。 ウェブサイト: ============= Freeviv にはウェブサイトがあります。 http://www.freeciv.org/ どうぞ我々のサイトを訪れて下さい。最新の Freeciv ニュース、リリース、 パッチが入手できたり、メーリングリストをみつけたり、世界中で遊ばれてい るゲームの記録を見ることができます。 ライセンス: =========== Freeciv は GNU General Public License の下でリリースされます。手短に言 うと、このプログラム(ソースを含む)を自由にコピーしてもかまわないという ことですが、詳細は COPYING ファイルを見て下さい。 コンパイルとインストール: ========================= あなたのマシンでコンパイルされインストールされた Freeciv をどうやって 得るかについての説明は、注意深く INSTALL ファイルを読んで下さい。 新しいゲームを始める: ===================== Freeciv は実際には二つのプログラム、サーバとクライアントからなります。 ゲームをしている時には、一つのサーバプログラムと人間のプレイヤーと同じ だけのクライアントが実行されています。サーバは X を必要としませんが、 クライアントには必要です。 注: 以下の例では、あなたのシステムに Freeciv がインストールされていて、 "civclient" と "civserver" プログラムを含んでいるディレクトリが PATH に含まれているとみなします。 Freeciv がインストールしないなら、 Freeciv のトップディレクトリにある "civ" や "ser" プログラムを使いた いと思うかもしれません。これらは "civclient" や "civserver" とまった く同じ様に使うことができます。 Freeciv の実行には、サーバ、それからクライアント、AI の起動を必要とし ます。その後、ゲームを開始するようにサーバに告げます。以下はそのステッ プです: サーバ: サーバを起動するにはこのようにします: | % civserver コマンドラインオプションを表示します: | % civserver --help サーバを起動するとプロンプトが表れます: | 初歩的なヘルプが欲しければ、 'help' と打って下さい。 | > ヘルプコマンドを用いるとこのような情報が表れます: | > help | ようこそ - これは Freeciv サーバの初歩的なヘルプテキストです。 | | コマンドとオプションという、二つの重要なサーバ概念があります。 | 'help' のようなコマンドは、サーバと交信するために使われます。 | 幾つかのコマンドは、スペースで区切られた複数のパラメータを取ります。 | ほとんどの場合、コマンドとコマンド引数は省略されます。 | オプションは、サーバの動作をコントロールします。 | | コマンドとオプションについてもっと多くの情報を得るためには、 'help help' | と打って下さい。 | | せっかちな方のための、主要なコマンド: | show - 現在のオプションを見ます。 | set - オプションをセットします。 | start - プレイヤーが接続していたらゲームを開始します。 | save - 現在のゲームを保存します。 | quit - 終了します。 | > 望むなら、ゲームの幾つかのサーバオプションを設定するために 'set' コ マンドを利用できます。 'show' コマンドを用いるとオプションのリストを 見ることができ、各々の詳しい説明は 'help <オプション名>' で表示され ます。 例: | > help xsize | オプション: xsize - 地図の幅 | 状態: 変更可 | 現在値: 80, 最小値: 40, 既定値: 80, 最大値: 200 そして: | > set xsize 100 | > set ysize 80 これでデフォルトの地図 80x50 の二倍になりました。 クライアント: 今や人間プレイヤーが参加する時です。 Freeciv クライアントを実行しま す: | % civclient この場合サーバが同じマシンで実行されているとみなします。そうでなけれ ばコマンドに '--server' オプションを与えるか、クライアントを起動した 時に表示される最初のダイアログボックスに入力します。 例えば、今サーバを 'neptune' という名前のマシンで実行しているとしま す。プレイヤーは次のようなコマンドで参加できます。 | % civclient --server neptune あなたが唯一の人間のプレイヤーであって、開始するのが一つのクライアン トだとします。標準的な Unix 流儀では、最後にアンパサンドを付けること で、「背後で」クライアントを実行できます。 | % civclient & クライアントのオプションで他には、 '--tiles' を試したくなるかもしれ ません。このオプションを使うと異なる「タイルセット」を使うことができ ます(タイルセットとは、地形、部隊、その他で使うグラフィックスです)。 ディストリビューションには二つ主なタイルセット: - isotrident: civ 2 に似た isometric(等角)タイルセット (xaw クライアントではまだサポートされていません。) - trident: civ1 スタイル・タイルセット(30x30) このリリースでは、デフォルトのタイルセットは gtk, amiga, win32 クラ イアントでは isotrident, xaw クライアントでは trident です。 "_shields" 派生は盾形の旗を使います。この場合、旗が小さくて隠れた部 分が少なくなるかもしれません。 両方を使ってみて自分で決めて下さい。 trident タイルセットを使ってク ライアントを開始するには、 | % civclient --tiles trident とします。他のタイルセットは ftp や webサイトから入手できます。 サーバコマンドの使用権をクライアントに与えることができます。クライア ントに info コマンドの使用権を与えるには、サーバプロンプトで、 | > cmdlevel info のように打ちます。これでクライアントは '/help', '/list', '/show settlers' などを使用できるようになりました。 コンピュータ・プレイヤー: AI プレイヤーを作るには二つの方法があります。一つ目は、サーバオプショ ン 'aifill' を設定することで(人間と AI の)プレイヤーの数を指定するこ とです。例えばこうです: | > set aifill 7 ゲームを開始するためのサーバコマンド 'start' を使った時に、人間が操 作していないプレイヤーは全て AI プレイヤーになります。上の例の場合、 二人の人間プレイヤーが参加していたら 5人の AI プレイヤーが作られます。 二つ目の方法は、サーバコマンド 'create' を使って明示的に AI を作るこ とです。例えばこうです: | > create HumanKiller これは HumanKiller と呼ばれる AI が操作するプレイヤーを作ります。 人間プレイヤーが全員自分の国を選択した後で AI プレイヤーへ国が割り当 てられます。 AI プレイヤーの名前に国のリーダーを使うことで、AI の国 を選択できます。例えば、 AI のローマ作りたければ、サーバコマンドで | > create Caesar を使います。これは単に優先するだけだということに注意して下さい。人間 プレイヤーがローマを選ばない時だけ、 AI がローマになります。 サーバ: みんなが参加したら、 "start" コマンドを使ってゲームを開始します。(誰 が参加しているかを見るには "list" コマンドを使います) | > start さぁ、ゲームの始まりだ! ゲームのアナウンス: =================== ローカルの友達や AI プレイヤーに敵を限定したくなければ、 Freeciv メタ サーバを訪れて下さい。 http://meta.freeciv.org/metaserver/ ここには Freeciv サーバがリストされます。自分のサーバをそこへアナウン スするには、 '--meta' もしくは短かく '-m' オプション付きで civserver を起動して下さい。 注意: 1) 新しい機能の追加により、クライアントとサーバのバージョンが違うとう まくいきません。例えば 1.14.0 は、 1.13.0 やそれ以前のバージョンと は非互換です。 2) 接続ダイアログでメタサーバ・ボタンが動作しない場合、あなたの ISP が WWW プロクシを強制していないか、もしそうなら civclient が $http_proxy 環境変数を通して WWW にアクセスしているかを調べて下さ い。例えばプロクシが proxy.myisp.com のポート 8888 なら、クライア ントを起動する前に $http_proxy へ http://proxy.myisp.com:8888/ を 設定します。 3) 時にはメタサーバにゲームがないことがあります。可能性はあります。プ レイヤーの数は日によって異なります。サーバを自分自身で立ち上げましょ う。 ゲームを遊ぶ: ============= サーバコマンド 'save' を使っていつでもゲームを保存できます。こんな感じ です: | > save mygame.sav (サーバが圧縮サポート付きでコンパイルされていて、サーバオプション 'compress' が 1以上に設定されているなら、ファイルは 'mygame.sav.gz' と いう名前で圧縮されます。) あなたがマルチプレイヤー civilization ゲームに期待することはだいたい Freeciv クライアントで動きます。即ち、全人間プレイヤーは同時に動き、全 AI プレイヤーは人間プレイヤーが自分のターンが終了してから動きます。ター ンにはタイムアウト値があり、デフォルトで 0 秒(タイムアウトなし) に設定 されています。サーバオペレータはこの値を 'set' コマンドを使って好きな 値に変更できます。 オンライン・ヘルプシステムを眺めてみて下さい。3つのマウスボタン全部を 使います。使い方はヘルプに書いてあります。 プレイヤーは「リターン」キーを叩くか、「ターン終了」ボタンを押すことで、 自分のターンが終了したことを知らせます。 誰が自分のターンを終了したか、また誰があなたのターン終了を待っているか を知るには、「プレイヤー」ダイアログを使います。 (Hey feller, are you asleep or what?? ;). 他のプレイヤーにメッセージをブロードキャストするには、ウィンドウの一番 下にある入力行を使います。 特定のプレイヤー(例: 'peter')へメッセージを送るにはこうします: | peter: move that armor away *NOW*! サーバは「名前補完」を行なえるだけ十分賢いので、"pet:" と入力したなら 入力した名前の一部に一致するプレイヤー名を見つけます。 サーバコマンドをクライアントの入力行から発行できます。 | /list | /set settlers 4 | /save mygame.sav サーバの管理者は、恐らくあなたが情報コマンドだけしか発行できないように しています。この理由の一つ、全てのサーバコマンドをクライアントが使える ようにするとセキュリティの問題があるからです。例えば、プレイヤーが次の コマンドを実行したことを考えてみて下さい。 | /save /etc/passwd もちろんこの種のリスクを減らすために、どんな場合でも特権を与えるスーパー ユーザで、サーバを実行すべきではありません。 もしゲームを開始して、戦略のアイディアが欲しくなったら、 HOWTOPLAY ファ イルに含まれている Freeciv playing HOWTO を見て下さい。 クライアント、サーバ、そしてゲームのコンセプトやルールについてのもっと 沢山の情報は、 Freeciv マニュアルを見て下さい。ウェブページにあります: http://www.freeciv.org/manual/ ゲームの終局: ============= ゲームの終局は三つの場合があります。 1) 一民族だけ残る。 2) 終了年に到達する。 3) プレイヤーが宇宙船を建て、打ち上げ、アルファ・センタウリに最初に到 着する。 スコアテーブルにはどの場合も表れます。ヒント: サーバ管理者はゲームの実 行中に 'endyear' オプションを変更することで終了年を設定できます。これ は、勝者は明白で「後片づけ期間」を我慢して遊びたくない時、役に立ちます。 ゲームの復元: ============= サーバオプション '-f' を使って保存されたゲームを復元できます。例: | % civserver -f oursave2001.sav セーブファイルが圧縮されたものであれば、こうします。 | % civserver -f oursave2001.sav.gz 今、プレイヤーは再びゲームに参加できます。 | % civclient -n Alexander -n オプションでプレイヤー名を指定できることに注意して下さい。再接続が 許可されているなら、プレイヤーは過去に実行していた時と同じ名前を使う必 要があります。 この後、普通は 'start' コマンドでゲームを再スタートします。 サーバの自動開始: ================= 最大数のプレイヤーが接続された時、サーバは自動的に開始します。最大数の プレイヤーは 'maxplayers' オプションで設定できます。 サーバ自動開始: =============== 最大数のプレイヤーが接続した時、サーバは自動開始します。最大数のプレイ ヤーは、 'maxplayers' オプションで設定できます。 自国語サポート: =============== Freeciv は多くの言語をサポートしています。 "locale" を指定することである場所の言語を選択できます。各 locale は標 準名を持ちます(例えばドイツ語は 'de')。既に Freeciv をインストールして いるなら、 civserver や civclient を実行する前に環境変数 LANG を設定す ることで locale を選択できます。 例えばドイツ語の地域化を使いたいと望むなら、こうします: export LANG; LANG=de (ボーンシェル(sh)の時) もしくは setenv LANG de (C シェル(csh)の時) (これを .profile ファイルや .login ファイルで行なうこともできます。) (訳注: 日本語の標準名は ja です。) ログメッセージ: =============== クライアントとサーバは、「ログメッセージ」と呼ばれるメッセージを印字し ます。ログメッセージには五つの種類があります。「致命的(fatal)」「エラー (error)」「通常(normal)」「冗長(verbose)」「デバッグ(debug)」です。 デフォルトでは、致命的、エラー、標準のメッセージはクライアントやサーバ を開始した標準出力へ印字されます。コマンドラインオプション "--log ファ イル名" もしくは"-l ファイル名" を使うことで、画面の代わりにファイルへ ログメッセージを吐き出すことができます。 表示されるログメッセージのレベルを "--debug レベル" もしくは "-d レベ ル" で変更できます(Xaw クライアントの場合 "-d" は "-debug" なのか "-display" なのかがあいまいなので、"-d レベル" の替わりに "-de レベル" を使います)。ここで「レベル」は 0 から 3 の数値です。 0 は致命的なメッ セージだけを表示、致命的、エラーを表示、 2(既定値)は致命的、エラー、通 常を表示、3 は致命的、エラー、通常、冗長の全てを表示することを表わしま す。 DEBUG を定義してコンパイルしているなら(これを行なう簡単な方法は configure に --enable-debug を付けます)、レベルを 4 に設定することでデ バッグレベルメッセージを吐きます。さらに、ファイル単位、行単位でデバッ グレベルメッセージを設定することもできます(他のレベルのメッセージに対 してはできません)。"--debug 4:str1:str2" (好きなだけコロンで区切った文 字列を並べる)。このようにするとこれらの文字列にファイル名が部分的にで も一致すると、そのファイルのデバッグログメッセージが有効になります。他 のデバッグメッセージは抑制されます。行を制御するには "--debug 4:str1,min,max" の形式を使います。 str1 に一致するファイルの min から max の範囲のデバッグメッセージだけが印字されます。各ファイルに対して (min,max) 一組だけが適用できます。 例: | % civserver -l my.log -d 3 これは冗長レベルのメッセージを含むサーバログメッセージ全てをファイル "my.log" へ出力します。 例: | % civclient --debug 0 これは致命的以外のログメッセージ全てを抑制します。 例: | % civserver -d 4:log:civserver,120,500:autoattack これは、致命的、エラー、通常、冗長メッセージと、指定したモジュールのデ バッグベルメッセージを有効にします。 "log.c" だけでなく "gamelog.c" に も一致することに注意して下さい。 "civserver.c" に対しては 120行から 500行間のデバッグメッセージが印字されます。この例はサーバが DEBUG 付き でコンパイルされている時だけ動作します。 バグ: ===== バグはありましたか?我々はバグを修復するための情報をあなたから聞きたい と思っています。このリリースで知られているバグのリストと新しいバグ報告 に関する情報は BUGS ファイルを見て下さい。 メーリングリスト: ================= 我々は八つのメーリングリストを維持しています: freeciv 一般的な議論。 freeciv-announce 一般の人が関心を持つアナウンス これはまれにしかメールされない「読み出し専用」リストです。 このリストへは投稿できません。読むだけです。 (ここへ送られたアナウンスは freeciv へも送られます。) freeciv-i18n Freeciv 翻訳。 Freeciv コード、文章、ウェブサイトを英語以外に翻訳 する上での議論。 freeciv-dev Freeciv 開発用。 freeciv-data Freeciv データディレクトリ開発用。 (rulesets, tilesets 他の議論) freeciv-java Freeciv Java クライアント開発用。 freeciv-ai Freeciv AI 開発用。 freeciv-cvs CVS リポジトリの変更通知。 これは自動的に送られる「読み出し専用」リストです。 このリストへは投稿できません。読むだけです。 全てのリストは一般へ歓迎されています。誰でも参加を歓迎します。 参加(退会)するには、以下の方法に従います: 1. へ Eメールする。 2. サブジェクト(表題)は空白のままにする。 3. email 本文へ次のいずれかを書きます。 参加するに場合: subscribe freeciv subscribe freeciv-announce subscribe freeciv-i18n subscribe freeciv-dev subscribe freeciv-data subscribe freeciv-java subscribe freeciv-ai subscribe freeciv-cvs 退会する場合: unsubscribe freeciv unsubscribe freeciv-announce unsubscribe freeciv-i18n unsubscribe freeciv-dev unsubscribe freeciv-data unsubscribe freeciv-java unsubscribe freeciv-ai unsubscribe freeciv-cvs リストへ email を送るには: freeciv へは、メールを へ送ります。 freeciv-i18n へは、メールを へ送ります。 freeciv-dev へは、メールを へ送ります。 freeciv-data へは、メールを へ送ります。 freeciv-java へは、ヘールを へ送ります。 freeciv-ai へは、ヘールを へ送ります。 (訳注: メールは英語で送って下さい。日本語のメーリングリストはありませ ん。) Internet Relay Chat (IRC) ========================= 一部のプレイヤーと開発者が Open Projects network の #freeciv に入りび たっています。サーバへ接続してみて下さい。 irc.openprojects.net 新版のリリース: =============== 我々は、およそ四ヶ月ごとに Freeciv をリリースしたいと考えています。新 しいバージョンがないか時々ウェブサイトを見に来て下さい。 最後に: ======= Have fun and give 'em hell! -- Freeciv チーム